『そして誰もいなくなった』物語の最後はやはりすごかった。 ※ネタバレあり

※アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』をネタバレで紹介しますので、展開を知りたくないという方は読まないようにご注意ください※

アガサ・クリスティの作品はタイトルが印象的であることが多く、タイトルだけでもひきつける魅力を持っています。

「NかMか」

「邪悪の家」

「死が最後にやってくる」

「終わりなき夜に生まれつく」

「何故エヴァンズに頼まなかったのか?」

このようにタイトルを見ただけでも、一体どんな内容なんだろう?と興味を注がれてしまう。

だけど私が一番強烈に印象に残ったタイトル、それは「そして誰もいなくなった」でした。

この作品を私はタイトルだけで読みたい!と思えてしまいました。

そして誰もいなくなった

それに「そして誰もいなくなった」は不思議なタイトルです、だってこの一言だけで物語のネタバレになっているんです。

この一言だけでラストは誰もいなくなる光景が眼に浮かぶではありませんか。

でも、どうやって誰もいなくなるんだろう?

そして犯人以外は誰もいなくなるのか?

それとも犯人も含めて誰もいなくなるのか?

実に謎に満ちて、ある意味恐い印象さえ持つタイトルでもあります。

ネタバレになっていながらにして、こんなにいろいろ想像させるタイトルはめったに無い。

読む前からわくわくさせる最高のタイトルだと思っています。
しかも素晴らしいのはタイトルだけではありませんでした。

ストーリーのほうもタイトルに負けず劣らずのワクワクドキドキが止まらない。

だってある島に10人の男女が招待されて、そこでインディアンの歌と同じ方法で一人ずつ殺されていく。

犯人は10人の中にいる?

それとも11人目がいてどこかに潜んでいるのか?

これだけ読むだけでも面白い。

だけどこの手法は何処かで聞いたことがある、と思う方は多いと思われます。

それもそのはずで、「そして誰もいなくなった」をまねた作品は山のように存在します。

アニメであったり漫画であったり、テレビでも、中には小説自体にも似ている箇所を発見します。

特に童謡に見立てて殺人が起こる内容は今でもたびたび見うけます。

その中にはあの探偵金田一耕助で有名な横溝正史が書いた「獄門島」であったり「悪魔の手毬歌」の中にも見受けるのです。

歌の歌詞どおりの殺人が起こっていく。

それは次にまた殺人が起こる予告となり、登場人物の中から次に誰が殺されるのだろうと恐怖をあおります。

※※※以下、ネタバレ注意です※※※

そして物語の最後はやはりすごかった。

島で殺された中の一人が実は生きていて死んだふりをして殺人を実行していたなんて!

しかも、犯人の目的は、罪を犯しながらも罰せられなかったものたちを犯人自身が裁くという大いなる野望のためとは!!

そして真実は告白書をビンにつめて犯人は自殺。

そして「そして誰もいなくなった」とは良くぞ出来た話でした。